大手なごり染め

大手なごり染めの誕生由来

誕生のきっかけ

備前岡山の伝統の味、「大手まんぢゅう」を
作り続けて百八十余年。
その味の最大の決め手である、
北海道の肥沃な大地で丹精込めて育てられた
小豆を、最後まで大切に使い切りたい。
そんな思いが実を結びました。
「大手なごり染め」
こし餡を作る過程で排出される小豆の皮を
原料として再利用し、生まれた染料です。
これまでは、適正な処理を施した後に
廃棄しておりましたが、さらに環境への
負荷を軽減し、且つ、生産者様の苦労と
努力の末に作られた小豆を余すことなく
使いたいと、試行錯誤の末に
「染料」という答えにたどり着きました。
誕生のきっかけイメージ
地元岡山の企業と共にイメージ

地元岡山の企業と共に

国産デニム発祥の地である
岡山県倉敷市児島でデニムブランドを
⼿掛ける企業にご相談したところ、岡⼭県南部の
染⾊会社を紹介していただきました。
また、専門の研究機関にも
協⼒を仰ぎながら、⼩⾖の⽪の本格的な
染⾊試験を実施。様々な⽅法を試し、
試作を重ね、⼩⾖の⽪だけでも
⾃然の優しい⾊を出すことに成功しました。

多くの皆様からのご支援

「大手なごり染め」を製品化するにあたり、
初の試みとしてクラウドファンディングを活用
させていただきました。その結果、多くの方々に
当社の思いをお汲み取りいただき、事業化の
ための資金を調達することができました。
多くの皆様からのご支援イメージ

将来の展望

現在は、「大手なごり染め」によるオリジナル
商品を企画・製作しているところでございます。
また、自社製品だけでなく、この染めの技術を、
様々な企業様にお使いいただき、延いては
岡⼭の繊維産業の技術⼒を伝える「地域循環型
プロダクトシステム」の構築を⽬指しています。
将来の展望イメージ

なごりとは、ある事柄が過ぎ去った後に、その気配が残っていることを表す美しい日本語です。
「大手まんぢゅう」のこし餡を作る過程で排出される小豆の皮の部分を小豆の「なごり」と表現することで、
素材を最後まで貴ぶ当社の思いを込めています。